設立趣意
1.趣意
歌には人々を元気づけ、人と人を繋ぐ力があります。
私は、音楽活動を続けている中で、歌を届けることで、人を笑顔にし、人の心を豊かにすることができると感じてきました。
現在は、高齢化社会を迎え、介護施設で長期間、長時間を過ごす高齢者も増えています。介護施設も増加し、介護サービスの充実が図られていますが、そこで過ごす人々同士のコミュニケーションや周囲の人との繋がりを生み出すという部分での支援は充分ではなく、心のケアの充実が求められています。
また、刑務所出所者等の社会復帰の支援も社会の課題となっており、これを支援する動きが国によって制度化されてきていますが、私が保護司としての活動を続けていく中で、刑務所に収容されている人が、出所後にスムーズに社会復帰できるように、収監中から、再犯を防止し、更生を促す取組みが必要だと感じます。また、心のぬくもりや元気を与えられるような取組みも、更生の支援に繋がると考えます。
さらに、児童養護施設で暮らす子ども達の中で、虐待を受けた子どもが増加しています。既に、様々な児童虐待防止対策が進められていますが、子ども達への社会的養護の量と質の拡充が求められており、心のケアや人との繋がりを作っていく活動が必要とされています。
私は、これらの人達が元気に暮らし、生きるための力になりたいと思います。
私は、音楽活動を続ける中で、「歌でできることはなにか?」ということをずっと考えてきまし
た。
その結果、これらの人の力になることで、元気な長生き、社会参画の支援、子どもの成長を促すことができ、社会に貢献することができると考え、刑務所や介護施設、児童養護施設等を訪問してバンド演奏する活動を個人で行ってきました。
そして、訪問演奏を続けていく中で、私の活動に賛同してくれる仲間も増えてきましたので、これまでの活動を組織立てて継続的に行い、また高齢者や社会参画、社会復帰を目指す人々だけでなく、子どもから高齢者までより多くの人を笑顔にし、人の心を豊かにするため、ダンス教室・音楽教室事業や育児支援事業へと活動内容を拡大させていくために、特定非営利活動法人音なぎを設立します。
2.申請に至るまでの経過
設立代表者である丸尾由美子は、保護司としても活動する傍ら、訪問演奏活動を続けてきましたが、より活動を活性化し、かつ継続的に行っていくためには、法人としてより多くの人達に参画していただきながら活動することが必要と考え、組織的な活動に発展させるために、特定非営利活動法人の設立を検討し始めました。
そこで、趣旨に賛同してくださる方を募ったところ、平成30年1月に賛同者が集まりましたので、特定非営利活動法人音なぎの設立に向けての会議を開き、申請に至りました。
特定非営利活動法人 音なぎ
代表 丸尾 由美子